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東方鉄乙女blog

東方有頂天系ツクールゲームの製作ブログらしいぞ

『戦場のヴァルキュリア4』

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『戦場のヴァルキュリア4』

※東方鉄乙女の内容に関係のない記事です
今までやってきたゲームの感想やプレイメモなどをちょこちょこと書いていこうかなぁと。
ツクールをする際の参考やパロディに用いるためのメモとも言えます。

戦場のヴァルキュリア4
※ネタバレ注意!

発売日に買って5日くらいでクリアしました。
それくらい面白かった‥‥。

クリアまでの感想を書き留めておきます。
思いっきりネタバレ含んでいるので未クリアの方はご注意を。
体験版の感想はこっち


・ストーリー
1と同じ時代・舞台ですが、1~3のキャラクターはほとんど登場しませんでした。
シリーズ未プレイでも問題なく楽しめると思います。

シナリオは戦争という重いテーマをしっかりと描いていたと思いました。
戦いを続けることの悲惨さ、過酷さ、命を懸けるということ、正義とは何か‥‥そういったものが伝わってきました。
キャッチフレーズの『極寒の地での戦いは、熱い友情の物語だった』と言うのもクリアしてよくわかりました。熱かった‥‥。


・ゲームパート
砲兵や狙撃で道を開き、戦車を進め、歩兵で拠点を取る。
強引に突っ込むのは難しいのでじわじわと前線を上げていく楽しさがありました。
1をベースに2~3のシステムも無理なく取り入れていたのが好印象です。

一方で初見殺しっぽい点も相変わらず多かったです。
序盤はなんとかなるんですが、終盤だと取り返しが付かなくてリセットする羽目になったり。


・キャラクター
味方と敵から何人かキャラクターの紹介、というか感想?

☆クロード・ウォレス

兵科:戦車長/偵察兵
主人公。E小隊の隊長で真面目な熱血漢。
熱血と言っても考えなしに突撃するタイプではなく、意志が強いとかそういった印象。
天候や気象を読む「風のお告げ」が本編で遺憾なく発揮されていました。

指揮官としてめきめきと成長していく様子が頼もしかったです。
レイリィ、ラズ、カイたち幼馴染みとのやり取りや友情も続きが気になる引っ張り方だった。
悩んだ末にA2爆弾を起爆させなかったという判断も、決して彼が「ありがちな平和主義のヒーロー」ではないということが伝わってきました。


ユニットとしては最初から最後まで戦車で駆け回りました。
ただ初見殺しに近い配置や増援に背面のラジエーターを狙われて、一撃で破壊されたこともしばしば。
彼が生きていて、センチュリオンも動いていると「シップオーダー」が使えるのは良いんですが、発動範囲が彼の周りに限定され(戦車自体が強いので支援してもらう必要が少ない)、そもそもセンチュリオンが動いていない場面も多く、あまり活用できませんでした。
シップオーダー、即時発動なのは良いと思うんですけども。

戦車に乗らずに偵察兵として出撃する場面もそこそこあります。
1のウェルキンよりも多かった気がする。


☆レイリィ・ミラー

兵科:擲弾兵
ヒロイン。発明好きな技術屋で、勝気で前向きな明るい性格。
天才的な技術で敵の足止めやら機関の稼働やら色々やってくれました。

味方側のヴァルキュリアかと思ったら違った。
ヒロインではあるものの、そんなにベタベタとラブコメしたりはしません。
むしろアンジェに対するお姉さん、という印象が強かったかも。
彼女も熱い決意の強さを見せてくれました。


擲弾兵は長距離かつ山なりに榴弾を飛ばすので、狙撃兵とは少し異なる対象を相手取れます。
‥‥が、移動が遅い、射撃態勢に入るのが遅い、耐久力も無い、と待ち伏せ向けな兵科なのに対して、自軍は移動して攻め上がることが多く、思ったより活躍は出来ませんでした。
既にベストなポジションに配置されている敵の擲弾兵の方が圧倒的に厄介なんだよなあ‥‥。


☆ラズ

兵科:突撃兵
攻撃的で喧嘩っ早く、口調も乱暴。でもとても仲間思いなみんなの兄貴分。
迫害を受けているダルクス人ですが、本編ではあまりそのことは触れていませんでした。

まさかお前が死ぬのか‥‥。
序盤の方の無鉄砲さにはちょっと呆れましたが、徐々に見せてくれるカッコよさが良かった。
クロードとの別れのセリフも、最期のセリフもとてもカッコよかった‥‥。
死ぬ理由も、彼でなくてはいけない理由も、ちゃんと示されていたので納得が出来た死でした。
ひょっこり戻ってきたり実は生きてました~というのも無かったのも、ビターな終わりに一役買ってるんじゃないかなぁと。


突撃兵は対人戦に特化したユニットです。
移動距離が偵察兵より短いので、1では終盤空気になってましたが今回は移動距離が見直されたようで終盤でもしっかり戦えます。
クラスアップ後に使える火炎放射器がしゃがんでいる敵も一撃で倒せるので便利でした。


☆カイ・シュレン

兵科:狙撃兵
「一弾一殺(ワンショットキラー)」の異名を持つ寡黙な女狙撃手。
男性名?であるカイを名乗っているのには理由がありました。

本物の「カイ」の命令と、スパイを続けることの葛藤。
それを全て受け止めてくれたラズ、この辺のドラマも好きでした。
アンジェはレイリィが引き取ったのかと思いきや、カイと共に行ったんですね。
「カイ」の思いも果たされたので、良いのかもしれません。


ワンショットキラーと言いながらも、中盤以降は一弾じゃ殺しきれないので三点バーストの銃を使ってました。スリーショットキラー。
擲弾で倒してね、って感じの配置以外は狙撃で頑張ってもらいました。
今作から狙撃兵も迎撃・反撃をするようになったんですが、やっぱり味方より敵の方が厄介だった。
走っているとすごい遠くからバンバン撃たれてHPが無くなっていくのが辛い。
あと、援護射撃で狙撃兵も援護に参加するようになりました。でも弾丸がしっかり減ってしまうので有難迷惑なケースの方が多かったような。


☆アンジェリカ・ファーナビー

兵科:なし
雪上巡洋艦「センチュリオン」にいつの間にか紛れ込んでいた民間人の少女。
子供らしいワガママを言わず、いつも周りを気遣っている心優しい性格。

味方のヴァルキュリアはこの子なんだろうな~と思ったら正解でした。
エイリアスみたいに加入して戦うのかと思ったら流石にそれはハズレでした。
まさかまさかヴァルキュリアを船の動力に使うとは‥‥。
とても健気な良い子だったので、爆弾として死んじゃうのかな~やだな~と思ったら生き残った、良かった‥‥。


3同様にSPがあったので、ヴァルキュリア化もあるのかなと思ったらありませんでした。
完全にコープ用なのか、DLC加入のセルベリア、クライマリア用なのか。


☆ミネルバ・ウィクトル

兵科:偵察兵
エリート意識が強く、騎士道精神を是とする優秀な士官。
クロードに及ばないことから彼を嫌っており、よく突っかかってくる。

すごくユリアナっぽいというか、既視感を覚えたので途中で死にそうだなぁと思ってたら生き残った。
クロード以外の相手には社交的で優しいらしいけど、ほぼクロード視点なのでキツい感じが目立っていた気がする。
A2爆弾の起爆をクロードが止めた際に現れたのが個人的には良かった点だと思います。
積み上げた犠牲とは何か、復讐のため引き金を引くことが何を意味するか、そういったものを考えさせられました。


偵察兵は移動距離が長く、3から改良された「コープ」システムを一番上手く活用できました。
3のコープはクルトしか使えない、AIの頭が悪い、そもそもマップが狭い、SPが回復しない、競合するSP使用技のヴァルキュリア化が強い、とお世辞にも使えるとは言い難いシステムでした。
今作はリーダーなら誰でも使える、マップが広く偵察兵で牽引する意味がある、SPが毎ターン1だけ回復する、とかなり良いシステムに変更されており、ここは評価できると思います。
ラズ、レイリィ、カイはリーダーなのでコープが使えますが、移動距離が短い兵科なのでミネルバが一番コープを使っていたと思います。


★クライマリア・レヴィン

兵科:ヴァルキュリア(擲弾兵ベース?)
「吹雪の魔女」として恐れられる今作のヴァルキュリア。
槍ではなく杖を持って氷の矢を放ってきます。

発売前と後で大きく印象が変わった人だと思われます。
実験体として過ごしてきたせいで身体の割には精神的に幼い感じ。
彼女も色々やらかしてましたが、ヴォルツと添い遂げられて良かった良かった‥‥。
途中でニコラとキアラに射殺されたりするんじゃないかハラハラしてました。


敵としては3~4回登場します。やっぱりほぼ無敵で手出しできない。
擲弾兵と同じく山なりに氷の矢を放ってくるので屋根があれば耐えられます。
彼女が出てくると天候が「魔女の吹雪」になり、ターン毎の自然回復が出来なくなります。
これが結構厄介で、いつもよりラグナエイドを活用したと思います。

決戦マップでは中央をうろうろしてるだけだったので簡単だった気がする。
杖を破壊したらへたれて迎撃もして来なくなるのも楽だった。


★クラウス・ヴォルツ

兵科:戦車長
独立愚連隊「アオスブルフ」の隊長。戦車を乗り回すおじさん。
E小隊を「運命の女」と呼び、何度も追いかけてくる。

豪快で部下思い、今作で一番好きかもしれないナイスミドル。
イェーガーと同じようなポジションの敵。
度々挟まれるエピソードで彼の人の良さが伺えました。
クライマリアを見事射止めて暴走を止めたのもカッコよかった。


敵としては本当に何度も出てくる。キャラは好きだけどその戦車は嫌い。
ラジエーターが上についているので高所から狙わないと大きなダメージが与えられない。
しかしほとんどのマップで高所が無い、ラジエーターに直撃させても耐える、とかなりしぶとい。
指揮能力も高いのか色々とオーダーを放ってくるのも特徴。バルドレンみたいに全体ザオリクをやってきたときは驚きのあまり声も出なかった。
クライマリアを戦車の上に乗せてきたりするのは面白かった。

動くルートは概ね決まっているっぽいので脅威なのは初見だけかもしれない。


★フォルセ

兵科:戦わない
帝国の科学特務試験部隊「ゼクス・オウル」の作戦参謀。
クールかつドライで物事を冷静に判断する。

彼が本物の「カイ」であり、カイを名乗っているのは妹。
連邦にいたころにヴァルキュリアの少女たちについて知り、連邦の歪みを目の当たりにする。
そして自分を助けてくれたアンジェを救うためだけに帝国で戦う。
アンジェを救うという大義のため大勢の罪なき者を手にかけているため、彼もまた正しいとも間違っているとも言い難い人物の一人。
各々が信じる正しさ、というのが伝わってきました。


優秀な狙撃兵だったようですが、作中では負傷していて戦線には立ちません。
クロードの裏をかいた作戦でこちらを追い詰めてきます。
ヴォルツを倒した後に彼の代わりにオーダーを放つこともあったような。


★ニコラ&キアラ

兵科:偵察兵
「ゼクス・オウル」の特殊隊員。工作員のような感じ?
二人とも強化人間のようなもので、戦闘力は高いが精神は破綻している。

ベルガーの命令を何が何でも遂行する人間兵器。
強化人間としての「調整」によって精神が壊れていく様は、戦争が生み出した「歪み」を表しているのだと思いました。
キアラは命令によって自爆、ニコラもベルガーを巻き添えにして自爆。
痛い、死にたくない、と呟きながら自爆スイッチを押すのは見ててちょっと悲しかった。


敵としては一緒に2回、別々に1回ずつ出てきます。
偵察兵ベースなので縦横無尽に動きまくってくる。これがとても迷惑。
味方の至近距離まで近寄ってくるので睨まれている味方は迎撃されるので動けない、かといって倒そうとしても防御も回避も高いのでなかなか倒せない。
キアラは全力破壊のオーダーでハーフェン号を破壊してくることもあるので注意。


★ベルガー

兵科:戦車長
「ゼクス・オウル」の主管。今作のラスボス。
ヴァルキュリアの生み出す破壊の光に魅せられたマッドサイエンティスト。

終章でのヴァルキュリアの光、ラグナイト爆縮技術に対する歪んだ感情が凄かった。
手駒であるニコラの誤作動?によって爆死する最期も策士策に溺れるという感じでよかった。


敵としては最終戦に巨大潜航戦車に乗って出てくるラスボス。
1のマーモット、3のエヒドナとかそういう感じの乗り込んで破壊する戦車。
毎ターン水中に潜って別な場所から出てくるという性質のせいで、ハーフェン号の背中を取られたり、キャクタス号をぶっ壊されたりで初見はかなり苦戦しました。
あと敵戦車についている機関砲や対戦車砲が、敵の行動中だというのに迎撃のごとく撃ちまくってくるのは流石に卑怯なんじゃないかなぁと思いました(ヴォルツの戦車もそうですが)。





なんだかんだでとても長くなりましたが、遊んでいてずっと楽しかったです。
3が出たのが7年前というブランクを感じさせない傑作でした。
DLCでクライマリアとかセルベリアを使えるのも楽しみだなぁ。


※追記

クリア後に医務室で断章を購入、続けて見ていくと最終決戦のハードモード的なのが出現。
これをクリアすると追加エンディングでクロードとレイリィが再会しました。(真エンド?)

また遊撃戦のハードをクリアすると追加エピソードが出現。
これを読むとラズを復活させることができました。
ただし、ユニットとして再び使えるようになると言った感じなので死んだものとして扱われるみたいです。
ラズは実は生きてました~→大団円の真エンド とかじゃなくて個人的には良かったかも。

ストーリー読み進めていて手帳に気になる空白があったんですが、クリア後に埋まるんですね。
あと一か所空白っぽいのがあるのでまだ追加エピソードがあるのかもしれない。
それと、ラズは禁煙したとストーリーでは語られるものの最期のシーンでタバコを持っていて「火ぃ貸してくれよ」と呟いて戦死します。
この時禁煙したはずなのにタバコを持っていた理由が、追加エピソードによって判明するという手法に感心しました。

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